


やけど
皮膚の防御機構としての働きが熱傷(やけど)によって障害された時、 体に及ぼす影響は大きいものです。1,500人・・・毎年、熱傷によって これだけの人たちが亡くなっています。正しい応急手当をおぼえて早期に手当する事が大切です。
《熱傷の種類》
熱による皮膚の損傷や、火災などにより発生する高温の気体や有毒な煙を吸入して起こる気道熱傷、 化学薬品などに触れて起こる化学熱傷などがあります。
《熱傷の程度》
第I(1)度熱傷 | 皮膚の発赤(赤くなる)、腫脹(腫れる)を伴う。 ヒリヒリと痛い。 |
第II(2)度熱傷 | 水泡(水ぶくれ)が出来たり、ただれたりする。 感染の可能性あり。 |
第III(3)度熱傷 | 皮膚が白く(もしくは黒く)、硬くなる。 ほとんど痛みを感じないが、その周辺部の痛みが激しい。 植皮(皮膚移植)の対象となる。 |
※本人の手のひらの面積が全体表面積の1%に相当します。
III(3)度及び、II(2)度の広範囲なもの
やけどによるショック
顔面や手足のやけど
焦げた鼻毛・かすれた声
骨折を伴うもの
乳幼児や高齢者
は、重症度が高く、早期の医師の診察が必要です。
《熱傷の手当》
- 意識がはっきりしていることを確認してください。
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きれいな冷水で冷やします。
やけどをこれ以上悪化させないこと、痛みを和らげることに有効です。
痛みがなくなるまで15分以上冷やし続けてください。
衣服を脱がせようとすると、水ぶくれを破ることがあります。
衣服の上から冷やすか、衣服は切ってください。衣服が脱げない場合衣服の上から冷やして下さい。 -
意識がはっきりしていることを確認してください。
創面を保護し、感染を予防します。
創面をできるだけ清潔なガーゼ、タオル、シーツなどでおおいます。
創面をこすったり、水ぶくれを破らないように注意します。
創面には、なにも塗らないでください。(薬、アロエ・油なども)
きれいな布やシーツでくるみましょう。 -
医師の診察を受けてください。
III度及びII度の広範囲の熱傷の時は、冷やすことより早く診察を受けるようにしてください。
注)気道熱傷の判断と注意点
〈気道熱傷とは〉
高熱及び有毒ガスを吸入する事による傷害。
〈判断〉
気道熱傷が疑われる状態としては、顔面の熱傷、鼻毛が焦げている、声がかすれる、痰の中にすすが混じる、意識障害などがあります。
〈注意点〉
受傷直後において重篤症状が無い場合があり時間経過に伴い呼吸器障害へと移行する可能性があります。 意識障害、ショック症状が見られたら気道確保を優先とします。
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